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  1. 静岡市議会 2018-03-13
    平成30年 観光文化経済委員会 本文 2018-03-13


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時57分開議 ◯風間委員長 ただいまから観光文化経済委員会を開会します。  本日は、観光交流文化局所管分の議案4件について審査を行います。  なお、議案第30号中所管分の討論及び採決は、昨日の経済局、農業委員会事務局所管分とあわせて行いますので、御承知おきください。      ────────────────────────────── 2 ◯風間委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第30号中所管分外3件を一括議題とします。  審査の順序といたしましては、全議案について当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、意見・要望、討論を述べていただき、採決を行います。  それでは、順次当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯風間委員長 それでは、質疑に入ります。  発言の際は必ずマイクを使用してください。また、議案書の番号とページ数、項目を述べていただくようお願いいたします。 4 ◯大村委員 平成30年度は、第3次静岡市総合計画の4年目の前半の最終年度と、市長の任期もあと1年といったいわゆる締めくくる年でありますし、非常に大事な年でもあります。  私からは、観光交流文化局がどういった目的でどのような予算の配分をされたのかをお聞きしたい。特に施政方針でも市長が述べられている交流人口の拡大、特に観光交流課については、昨年発足した地域連携、いわゆるDMO関係、例えば、観光を通じた地域の稼ぐ力とか大型観光企画デスティネーションキャンペーンといったものが挙げられているわけでございます。こういったものを含め、あわせて中部5市2町の連携により115万の人口の中で、こういった予算に対する思いなども教えていただきたい。  また、スポーツ交流課におきましては、2019年のラグビーワールドカップ、そして2020年の東京オリンピックパラリンピックを含めた予算も組み込まれていると思いますので、そういったものへの思いをお伺いしたい。  観光交流文化局8課のうち、MICE・国際課、観光交流課歴史文化課スポーツ交流課の4課の所属長にお聞きします。 5 ◯気田MICE国際課長 MICE・国際課では、3次総の重要課題である交流人口の拡大ということで、本市の特長を生かした国際会議、全国大会、学会誘致とこういったものの誘致の推進と、世界の人々との交流促進を図るために、多様なネットワークを通じた海外プロモーション訪日教育旅行などによる外国人観光客の誘致に取り組んでまいりました。  昨年の訪日外国人旅行客は2,869万人ということでございまして、来年のラグビーワールドカップ、それから2020年の東京オリンピックパラリンピック、こういった機会がこれからどんどん出てまいりますが、さらなる外国人観光客の増加が見込まれるところで、交流人口の拡大にも期待をしております。昨年、地域連携DMOとして、するが企画観光局が実施しましたアンケートによりますと、静岡市の観光地としての認知度は、まだそれほど高くないというような結果が出ております。こうした現状から、平成30年度では国内外の観光客に対しまして、静岡市を観光の目的地として、まず認知していただき、選択していただくということで、従来から取り組んでまいりました重点地域である韓国、台湾、タイへの現地プロモーション活動に加えて、新たに市内の延べ宿泊者数の10%以上を占めております英語圏の観光客、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、その中でも特に20代から30代のミレニアム世代と言われている方々をターゲットにした事業として、ユーチューバーを活用していこうと考えています。実際に訴求力を訴えていくという部分で現地によるプロモーション活動を強化していくことが必要であると考えております。  また、静岡に観光客として訪れていただいた場合の取り組みとして、Wi-Fi環境の整備や観光ボランティアガイドの養成等、お客様に対するおもてなしの体制強化を図っているところでございますが、昨年来、急増しておりますクルーズ客船のお客様へ早急に対応していく必要があるということと、外国人のお客様のニーズが物から事へと変わってきているということで、こうした変化への対応も当然重要であると考えております。外国人観光客の方々にまちなかで回遊していただくために、今回、案内誘導看板の多言語化にも取り組んでまいりますし、お客様として訪れていただく観光施設等の多言語対応、関係各局や民間企業等との連携による旅行商品案の検討などに対して今まで以上にスピード感を持って対応していかなければならないと考えているところでございます。  来年度事業への展開については、観光資源の調査や観光振興策の企画立案に取り組んでまいりました観光交流課との統合と再編によって生み出される相乗効果を最大限に発揮させて、民間企業やするが企画観光局とも連携協力体制を構築し、プロモーション受け入れ態勢についての加速化や人づくりにも取り組んでいきたいと考えております。
     2019年は、ラグビーワールドカップ、今川義元の500年、デスティネーションキャンペーンという大型のイベントもございます。平成30年度については、その準備の年でございますので、全力を挙げて万全の態勢で取り組んでいきたいと思っております。 6 ◯久保田観光交流課長補佐 観光交流課では、施政方針の交流人口の拡大に向けて第3次総合計画の重点プロジェクト歴史都市「悠久の歴史を誇りとして活かした風格のあるまちづくりの推進」と、中枢都市「世界中から多くの人が集まる求心力の高いまちづくりの推進」の2つを柱として、観光で地域が稼ぐ仕組みづくり実現のための予算措置をしたところでございます。  1つ目の歴史都市まちづくりでは、市内旧東海道の6つの宿場と2つの峠をつなぐ東海道歴史街道における古くからの人や物の交流により育まれてきた地域資源を活用して、観光誘客の促進による地域経済の活性化を図ってまいります。  平成30年度の取り組みといたしましては、28、29年度に引き続き、駿河東海道おんぱくへの取り組みにより、観光プログラムの開発を進め、本市ならでは体験型観光の提供を確立していくほか、観光ボランティアガイド等の人材育成など、観光客受け入れ環境の向上、また全国街道交流会議第12回全国大会「しずおか大会」の開催等、本市の街道観光への取り組みの戦略的な情報発信などを総合的に進めてまいります。  2つ目の中枢都市のまちづくりでは、中部5市2町の広域連携事業として地域連携DMOするが企画観光局が中心となり、5市2町の観光目的地としての認知度向上のための事業を実施してまいります。  また、動画や宿泊予約サイトを活用したプロモーションを行い、メディアファクトリーによる情報発信を実施するとともに、地域の事業者と連携し旅行商品の開発に取り組み、観光消費や宿泊客の拡大を図り、地域への交流人口の拡大を目指してまいります。 7 ◯岩田歴史文化課長 歴史文化課では、5大構想の筆頭に挙げていただいている歴史文化拠点づくりの中で、歴史文化施設の建設や、駿府城の発掘調査の見える化など、大きな事業を担当させていただいているということで、非常に身の引き締まる思いでおります。その中で、本市が誇る悠久の歴史を感じさせる場、それを求心力に人々が集まって交流が生まれるような場にしていきたいということで、駿府城公園全体を活用するための事業計画を立てております。  歴史文化施設の建設につきましては、平成33年度の開館を目指して平成27年度に基本計画、平成30年度に建物、展示の実施設計に取りかかるところで、本年度大きな金額を計上しているところです。また、その施設のメーンテーマになります徳川家康と切っても切り離せない駿府城の発掘調査の見える化についても、市民の皆さんに御理解をいただくための重要な仕事だと認識しておりますので、そういったところにも力を注ぎながら、ソフトとハードの両方で取り組んでいきたいと考えております。  また、平成28年度には駿府城公園の東御門や巽櫓というような、これまで都市公園の施設として管理されてきた施設の移管を受けまして、駿府城公園全体における歴史文化拠点づくりに取り組んでいるところでございます。この事業を進めていくに当たっては、市民の皆さんの機運の醸成にも気を配りながら取り組んでいきたいと考えております。 8 ◯望月スポーツ交流課長 今、まさに平昌でパラリンピックが開催されています。また、2月にはオリンピックが開催され、非常に盛り上がっていたところです。スポーツは本当に人の気持ち、心を一つにするもの、それから世界の垣根を越えて感動を一つにするものだと、オリンピックパラリンピックを見て思っているところです。特に、スピードスケートで小平選手とイサンファ選手大会レース終了後に抱き合ったシーンや、昨日開催されていましたスノーボードクロスでも負けた選手から勝った選手をたたえる姿を見て、やっぱりスポーツはすばらしいものだと思っているところです。  スポーツ交流課では、スポーツを中心としたまちづくり人づくりというようなところを進めていきたいと思っているところでありますが、今年度の事業で本会議でも答弁をさせていただいた東京オリンピックパラリンピックの合宿誘致を主事業としてやっているところであります。  この合宿誘致は、ただスポーツ施設を借り手へ貸し出すということだけではなく、市民の皆さんと交流をしていただきたいと思っているわけですが、この事業のうち、映像によるホストタウン魅力発信プロジェクトという国の事業に、安倍川中学校が選ばれました。安倍川中学校の生徒が、このプロジェクトで取材のために台湾へ行き、選手を取材しポスターを作成しました。今、本館と連絡通路の先に飾らせていただいていますが、2月25日に都内で行われましたホストタウンサミットにおいて、子供たちが多くの人たちの前で発表しました。その中で、私たちがこういうことをしてもらえればと望んでいたことを生徒が話をしてくれたコメントがありますので、ぜひここで紹介をさせてください。  「今まで私たちにとってオリンピックは見るものでした。でも、今回の活動を通じて参加するものだと思うようになりました。台湾の選手との交流とポスターづくりを通して、私たちはたくさんの人たちとのつながりを感じるようになりました。そして、オリンピックで台湾の選手を応援したいと静岡の人たちに思ってほしいと願うようになりました。日本中のホストタウンの人たちが世界中の国の選手に思いを持つようになれば、すばらしいオリンピックができると思います。きっと今までのオリンピックも今の私たちと同じような活動をしていた人がたくさんいるのだと思います。そのバトンを受け継いで、次の人たちに渡していければと願っています。」という発表をしてくれました。本当にオリンピックは見るものだけでなく参加するものだと体験をして発表してくれたものだと思っています。こういう思いを持っていただけるように、来年度も取り組んでいきたいと思っています。  もう一方で、スポーツは、本市に訪れるきっかけづくりにもなる重要なものだと思っています。3月に開催しました静岡マラソンや、全国少年少女草サッカー大会オリンピックの合宿では、スペインのバドミントン、それから台湾陸上にも来ていただきますので、そういった取り組みや、ラグビーワールドカップの前年にもなりますので、ラグビーへの取り組みも一生懸命やっていきたいと思っております。また、8月に全国高校総体の体操と新体操もありますので、ホストとしてのお出迎えと高校生の祭典なので、高校生にも加わっていただき事業を進めていきたいと思っています。  それと、今は好調なエスパルスについても、アウエーのゲームをパブリックビューイング等で盛り上げていきたいと思っていますし、本日から草薙球場で楽天のプロ野球のオープン戦があります。そういった野球を生かしたまちづくりということで、皆さんに楽しんでいただけるようなイベントにも一生懸命に取り組んでいきたいと考えております。このような取り組みにより交流人口の増加を図り、かつ地域の活性化に向けた取り組みを今後も進めていきたいと思っております。 9 ◯大村委員 4課の所属長さん等からいろいろな説明や思いを語っていただきました。今のスポーツ交流課長からも本当にすばらしい思いを語っていただいたなと思います。私としてはそういった思いをもっとぶつけていただきたい。そういう思いの中で1つの事業ができていくのであり、その思いがないと、単に通常の事業をやっていくのでは進歩がないんだろうと思っています。  私は、合併して15年、今の静岡市にとって一番大きなものはやっぱりクルージング、豪華客船が清水港に非常に多く寄っていただいていることだと思います。その中でこれからの課題というのは、ボランティアガイドを育成して、まちを散策してもらうことだと思うんです。本来、市がやらなきゃいけないことを、ボランティアガイドの人たちがやっていると思うんだけど、今、ボランティアガイドは静岡市にどのぐらいの組織があるのか、教えてください。 10 ◯久保田観光交流課長補佐 市内には静岡地区に駿府ウエイブという団体と、清水区には清水区観光ボランティアガイドの会の2つの団体があります。 11 ◯大村委員 このボランティア団体には、その下に下部組織というのはあるんですか。 12 ◯久保田観光交流課長補佐 駿府ウエイブに関しましては下部組織はございません。清水区観光ボランティアガイドの会は、各地域の団体がありまして、そこから清水区の観光ボランティアとして活動をしているところでございます。 13 ◯大村委員 特に清水区観光ボランティアガイドの会からは、膳亀さんが一生懸命頑張ってくれて本当に感謝をしていると、市の職員が頑張ってくれないと、ボランティアガイドの人たちが幾ら頑張っても限度があると言っていました。  豪華客船が来て、外国人が来ると、この人たちが船からおりてきた人たちにガイドをする。歴史文化はなかなか英語で伝えるのは難しいみたいで、今一生懸命勉強されているんですよ。手づくりの資料でみんな一生懸命頑張っているんだけど、それも限度がある。1日ボランティアをしても、弁当も全く出ないというような状況もあるというようなことも聞いております。今、ボランティアガイドの役割というのは非常に大きいと思うのですが、市としてはどのような助成をしているか、教えてください。  本当は葛西課長がいればいいんだけれど、久保田さんが今やっているんだけど、もしよろしければ膳亀さんがたぶん一番わかっていると思いますので、それ以上は私も聞きませんので、ちょっとその辺の予算が絡んでくるから考え方だけ教えてください。すみません、私から逆指名します。膳亀さんに。 14 ◯膳亀観光交流課係長 すみません、御指名いただきましたので、お答えさせていただきます。清水区観光ボランティアガイドの会に対しましては、まだ組織が未熟ということと、一番の要因は会員が少ないことなので、会員の増員策に対して支援をしているところです。具体的には、会員増員のために開催しています研修会、こちらの講師謝金や受講生募集チラシ作成、こういったものを市が行っております。あとは、会員の活動を広く皆さんに示していくために、会報誌の作成につきまして、支援をさせていただいております。  クルーズ船への対応ということにつきましては、残念ながら今のところまだ支援ができておりませんが、3月31日に、ノルウェージャン・ジュエルという外国客船が清水港に寄港する際に、市を挙げましてトライアル事業を行う予定でおります。このときに、清水区観光ボランティアガイドの会の皆さんには、次郎長生家と末廣を使って次郎長のコスプレ体験や英語のガイド案内を企画しております。こちらのトライアル事業をきっかけとして、今後支援の方策なり、どういった形でやっていくかということを考えていきたいと思っております。 15 ◯平井委員 初めに、資料-2の60ページ、姉妹都市等交流事業についてです。  こちらの予算が前年度に比べて減っているのですが、減った要因というのは姉妹都市が4都市ございますけれども、毎年の交流する都市によって変わってくるということなんでしょうか。  それと、事業内容にカンヌ市長招聘事業と書かれていて、前回もカンヌウイークの5月に来られたんですが、そのときに来られるということでしょうか。 16 ◯気田MICE国際課長 姉妹都市交流にかかる経費の減に関しては、前年度の事業内容に比べて若干縮小したことによる減額ということでございます。昨年は、カンヌ市にも急遽訪問させていただいたこともございましたので、そこら辺がふえたということでございますが、今年度に関しては、シェルビービル市に訪問し、通常の姉妹都市交流事業としてやっていくということでございます。  それから、昨年田辺市長が現地にプロモーションでお邪魔させていただいた際に、ぜひカンヌ市長にも本市へお越しいただきたいとお願いをし、カンヌ市と調整をしているところでございまして、また時期が確定いたしましたら、何らかの方法で皆さんにも御案内をさせていただきたいと思います。 17 ◯平井委員 同じ交流事業で、静岡市国際交流協会もありますが、その協会の役割と市の関係性について教えていただきたいと思います。 18 ◯気田MICE国際課長 現在、国際交流協会については、多文化共生事業として市内にお住いの外国人の方のケアに取り組んでいるという点と、姉妹都市との交流という2面で事業に取り組んでいただいております。  協会自体は、多文化共生施策という部分を担っていただいてきたということで、今年度までの所管は男女参画・多文化共生課になりますが、社会情勢の変化であるとか、事業が毎年同じことの繰り返しということがございました。会員も減少傾向であるということでございまして、こうした状況を打破していくためにも冒頭申し上げたような交流人口の拡大という部分では、私どもも、国際交流協会に力を借りたいと思っています。今までも協力して姉妹都市交流事業をやってきましたが、さらに国際交流事業にも少しシフトを重く置く形で、新年度からは、国際交流協会の所管も観光交流文化局へ移管することを最終調整しているところでございます。 19 ◯平井委員 国際交流協会についてですが、ちょっと意見になってしまいますが、ホームページを拝見させていただいて、ホームページの言語が英語、中国語、フィリピン語ポルトガル語スペイン語の5カ国があり、交流や住んでいる方が多いからということだと思うんですが、カンヌ市と交流しているということで、フランス語もあってもいいのではないかなと思ったんです。  続いて、資料-2の62ページの歴史文化推進事業についてです。  家康公四百年祭を一過性に終わらせないということでお話があったんですが、具体的にこれからどのような取り組みをしていく予定なのか、教えてください。 20 ◯岩田歴史文化課長 平成27年度に実施をされた家康公四百年祭の取り組みを一過性に終わらせないということで、それを形にするものが歴史文化施設の建設だと認識しております。  また、ソフト事業につきましては、市全体で400+プロジェクトと銘打ちまして取り組んでいるものがございますが、中には駿府城での対局の記録が多く残る囲碁や将棋に関するものであるとか、家康公ゆかりの地を巡る静岡マラソンなど多面的に取り組んでいるところです。  歴史文化施設においては、そのときに組織されました徳川みらい学会などと事業連携を図り、そういった活動も歴史文化施設の活動の中に取り込んでいきたいと考えております。 21 ◯平井委員 続きまして、資料-2の66ページ、駿府城公園周辺ランニング等環境づくり事業についてです。  先ほどもお話があった指定管理者候補の選定です。その決め手になった理由があれば教えてください。 22 ◯稲葉スポーツ振興課長 駿府城ラン・アンド・リフレッシュステーションの指定管理者の選定につきましては、市の体育協会とまちづくり公社の共同事業体である管理運営共同事業体、それと民間事業者の共同体の2社から申請がございました。決め手となった理由については、市のスポーツ振興を担う体育協会と、まちのにぎわいを創出するまちづくり公社の共同事業体によりまして、施設の設置目的に沿った事業展開が期待できるというところ、両者とも既に市内において高い満足度を誇る実績のある事業を実施しているということ、それからもう1点、旅行業の資格を取得した職員を活用してスポーツツーリズムに資する事業について提案があり、これらについても可能性を感じたといったところが選定の理由でございます。 23 ◯平井委員 指定管理者の体育協会や民間業者から、今後このようなイベントがいいのではないかとか、事業に関する何か提案があったのなら教えてください。 24 ◯稲葉スポーツ振興課長 指定管理候補者から提案のありました事業についてですが、例えば、初心者のためのランニング講座、それからフルマラソン完走を目指す中級者向けの講座といったスポーツ、ランニングに関するものや、それ以外にも周辺の歴史名所をチェックポイントとしたおまちノルディックウオーキングなど、レクリエーション的な要素も含めた事業や、ファミリー層を対象にした事業など、さまざまな事業について提案をいただいております。 25 ◯平井委員 続いて、資料-2の67ページ、日本平動物園の動物導入事業についてです。  ピューマ、ジャガー、ピグミーマーモセットの導入をこれから予定しているということで、この3種以外にも導入したい動物があれば教えていただきたいと思います。また、その費用がわかれば教えてください。 26 ◯柿島日本平動物園長 新たに導入を予定している動物ですが、動物の高齢化ということが問題になっていますので、今は、マレーバク、アムールトラなどの希少動物と、オニオオハシですね。これも非常に珍しいくちばしをもつ大きな動物です。そのほかは、来園者の増加につながるような大きな鳥ハシビロコウ、そういう人気動物の導入も検討しております。  費用に関しましては、動物によりさまざまですが、移送費等を含めての購入の場合、鳥類は数十万円から、大型動物では数百万円程度の費用を要すると思います。 27 ◯牧田委員 市内で静岡エスアカデミア・スポーツクラブというのが立ち上がるということで発表がありました。こういう社会スポーツとしての活動団体とか、そういうことにかかわるスポーツに参加できる環境が整っていくということは非常にいいことだと思います。エスパルスだけではなくてバスケットや野球もいろいろ挙げられるわけですが、地域の中でトップを目指そうと活動する団体に対して、行政的にはどのようにかかわっていこうとしているのか。特に、ホームタウン推進協議会でどのようなサポートをしようとしているのか、その辺をお聞かせ願えますか。 28 ◯望月スポーツ交流課長 エスアカデミア・スポーツクラブは、昨日記者発表されたわけですが、現在、Bリーグを目指すクラブとして、これから県リーグ、東海リーグ、全国リーグという段階を経てようやくBリーグに参加できるクラブを立ち上げたということになります。現段階ではまだ考えておりませんが、我々としては、このチームがBリーグに申請をする際には、ホームタウンとして静岡市がバックアップしていますよという書面が必要であると伺っておりますので、そういう段階になりましたら、喜ばしいことでもありますので、そういった形でクラブへのバックアップはしたいと思っております。 29 ◯牧田委員 ぜひ、直接的でないにしても、サポートをしてもらえるような機運を醸成していってもらえればありがたいなと思います。これは、このクラブだけじゃなくて、市内の中でどんどんこういういろいろな芽生えが出てくればいいかなと思っています。もしそういうチームがトップチームになれば交流の一環にもなると思うわけですが、子供たちから見たら憧れ的なものにもなっていくと思います。  もう一つ、担い手育成、人材育成の件で質問したいと思います。  もともとスポーツ、文化というのは教育委員会だったんですよね。小嶋市政のときに市長部局で補助執行のような位置づけになりました。田辺市政になって、観光交流文化局の中に入ってきたということで、そのスポーツ、文化が持つ力を使って交流、観光に資するというような大きな流れだと思うんですが、これは非常にいいことだと思いますし、大切なことだと思うんですが、1点心配していることがあるんです。それは、そういう担い手となっていく人たちがどこでどういうふうに育っていくのか、育てるのかという部分について、非常に不明確になってきています。中学部活の問題が、学校の部活から地域の人材に指導者として来てもらおうという流れになっているわけです。教育委員会から地域の人たちにその指導者の育成を委ねられてきているわけですよね。だから、教育機関から社会体育というか、社会教育というか、そういう中に指導者の育成を委ねられているんです。学校ではやらないというような方向になってきているわけです。  中学部活だけじゃなくて、浜松では小学校も部活をやめると。これは高校年代まで上がっていくと思います。高校も指導者は学校じゃ育てないで、先生はやらないということになっていくと思います。そういう人材はどこで育ち、どこで育てるんだということに対して、文化振興、あるいはスポーツ振興の部局が担うしかないではないですか。  来年度の予算の位置づけの中で、文化振興とスポーツ振興の2つについて、特に部活に関係するんですが、そういう面での担い手育成をどのように施策を展開しようとしているのか、それから教育委員会との連携をどのようにとっていこうとしているのかについてお聞かせください。 30 ◯矢澤文化振興課長 部活動につきましては、文化面からの指導者育成につきまして、平成30年度で新たな予算要求をしているということではございません。ただ、今月末に教育委員会と体育文化連絡協議会の準備委員会というのが発足され、そちらのほうに出席させていただいて、今後の部活についての協議が始まる予定でございます。それ以外の部活につきましては、現在、文化協会に加盟する団体の皆様から講師を派遣していただいているところがございます。文化協会に加入をしていない、例えば囲碁や将棋につきましては、文化振興課が直接こども園や児童クラブ等へ所属団体の皆さんに指導をしていただくというような取り組みを進めていくところでございます。 31 ◯稲葉スポーツ振興課長 スポーツ面でございますが、先ほど矢澤課長が申し上げたとおり、今月からの会議については当課も参加をいたします。  中学校の部活動の縮小ガイドラインというような中で、私どもとして必要だと思っていることは、中学生を含めて広く市民がスポーツに親しめる場、例えばスポーツ教室であるとか、それから地域で開催されるスポーツ体験会、また、市内に14あります地域型スポーツクラブといった活動への参加など、受け皿を市民レベルの中で用意していくことが重要かと思っております。  それから、指導者の面につきましては、市で行っています指導者スキルアップ講習会や体育協会で行っています指導者資質向上講習会、それから各地区にいらっしゃるスポーツ推進員の資質向上のための研修会といったものを継続実施していく予定でございます。 32 ◯望月スポーツ交流課長 スポーツ交流課としましては、エスパルスの窓口の立場である関係で、教育委員会からエスパルスにも部活動の指導を協力していただけないかという話を聞いております。エスパルスへ話をしたところ、協力できるところは協力しますという回答をいただいております。また、今後も教育委員会と連携しながら、エスパルスとの橋渡しなどをやっていきたいと思っております。 33 ◯牧田委員 ぜひそれぞれの種目別、種別、分野別で、それぞれの団体に頑張ってもらって、指導者を育成してもらうような働きかけを文化振興財団や体育協会にもしっかりと具体的な施策を練って展開してもらう旗振りを行政にしていただきたいと思います。  それと、文化、スポーツだけではなくて、観光という面でも先ほど担い手の育成の話がありましたが、歴史的または文化的な観光資源が静岡市の中にはたくさんあると思います。これもまた教育委員会との連携になるんですが、しずおか学というようなものを教育委員会の中で一生懸命展開してくれているんですよね。これを学校の中ではなくて、地域の歴史や文化という面から皆さんとの連携が必要になってくると思うわけです。これからの担い手をつくろうという同じ観点から、歴史文化課と文化財課、それから観光交流課にも、そういう担い手育成の考え方があると思うので、それを教えてもらえますでしょうか。あわせて、MICE・国際課の担い手育成を具体的に考えていることがありましたら、教えてください。 34 ◯岩田歴史文化課長 しずおか学につきましては、昨年、学校教育課から副読本の中でしずおか学を確立していきたいというような話がございまして、歴史文化施設の整備にあわせて、ぜひ副読本の作成について協力をさせていただきたいというような中で、歴史分野の担当の先生方と何回か打ち合わせをさせていただき、目下、作成しようと取り組んでいるところでございます。具体的には、平成30年度になりましてから、歴史文化施設で取り上げるテーマと副読本の内容をすり合わせていく作業をして、実際に授業に使っていただける歴史文化施設にしていく取り組みを行っているところです。 35 ◯岡村文化財課長 文化財課では、地域文化の担い手の育成を行っております。大きく2つございまして、無形民俗文化財のいわゆる地域の芸能文化の担い手を育成するということ、それからもう1つが、文化財を守っていくということで、文化財サポーターという人たちを育成するという2つの事業を行っております。  そうした中で、無形文化財の担い手を育成することにおいては、今の課題として後継者不足がどうしても無形民俗文化財にはございます。これをどうやって解決するかということで、平成28年度から太神楽祭というのを静岡浅間神社で行っております。これは、実際に保存団体の方たちに大勢の前で舞ってもらって、意欲というか、そうしたものをより高めて継承していくという力を持ってもらいたいということがまず考えられるということで取り組んでおります。また、そういうものを見ていただくことで応援する、あるいは私もやってみたいという人が少しでもふえたらなということで行っております。ことしも2月24日にやりましたけれども、2,500人くらいの観客があったということで、そこの部分では成果が上がってきていると思います。  もう1つの文化財サポーター制度ですが、これは文化財を地域で守り、それを応援していく、文化財サポーターという人たちを育成し、その地域の文化財を守り、伝える活動を少しでも続けていただければということで行う市民ボランティアの方たちになります。実際の事業としましては、例えば、静岡浅間神社の稚児舞の報告会の運営を手伝ってもらうとか、あるいは市で行っております古文書調査で、その目録づくりに参加していただくとか、そうしたいろいろな地域の文化財を広め、あるいは守っていくために、少しでも続けていってもらうために自主的に取り組んでもらえる人づくりを展開しているところでございます。 36 ◯久保田観光交流課長補佐 本市の人材育成事業であります静岡シチズンカレッジにおいて、観光ボランティアガイド養成講座と「英語deおもてなしサポーター養成講座」というものを実施しております。観光ボランティアガイド養成講座は、観光ガイドを目指す人を養成するもの、「英語deおもてなしサポーター養成講座」は、英語で外国人観光客への道案内や、簡単な観光案内ができる人を養成するということで、おもてなしを目的に市民の意識醸成を図りながらやっていくものでございます。これは今年度から実施しておりまして、来年度も行います。  観光ボランティアガイド養成講座につきましては、ことしは29名の方が申し込まれて、25名の方が修了されております。また、来年は、30名の定員で行ってまいります。「英語deおもてなしサポーター養成講座」につきましては、ことしは29名の参加者があり、24名の方が修了されております。来年は、定員20名のものを2回やってまいりたいと思っております。 37 ◯気田MICE国際課長 静岡市にとって国際交流協会のこれからの位置づけは重要になってくると思います。これは、地域外交の推進という部分で、我々と車の両輪のような形でパートナーとしてお互い支え合いながらやっていくということで、新年度から取り組んでいく考えでおります。  その中で、国際交流協会が今後掲げていく事業としまして、国際感覚にすぐれた人材や団体を育むということを従前からもやっているんですが、さらにそれを強化していくということでございますので、例えば、姉妹都市交流事業に関しても市民レベルの交流をもっとふやしていくということを考えています。それから、中高生に関しましては、外務省の事業で対日理解促進交流プログラム、通称JENESYSという事業なんですが、韓国の水原市から高校生を派遣して市内でいろいろな交流をしていただき、日本の文化、静岡の観光を体験していただくというようなことをやっております。それに対して、本市からも水原市へ派遣して、お互いに交流しながら文化などの共有を図っていくというようなことも取り組んでいるところでございます。  一昨日、国際交流協会と清水・ストックトンの会の共催で、市内の中高生を対象に毎年やっているスピーチコンテストが開催されました。最終的な上位入賞者をストックトン市へ派遣することで、国際感覚の醸成につながるということも考えられます。  シェルビービル市に関しましては、教員の派遣をしております。8カ月間ぐらいで、ちょうど昨年派遣した先生が戻ってきていらっしゃると思いますが、これもシェルビービル市との協定で、ぜひ教員派遣をしようということで数年前から始めさせていただいております。これは、教育委員会で所管をしている事業でございますが、こういったものにも取り組んでいるということでございます。  それから、客船に関しては、客船が寄港した際には国際交流協会を通じて通訳ボランティアに御活躍をいただいております。これも今後こういった需要がどんどんふえてまいりますので、通訳ボランティアの養成という部分も力を入れていきたいと考えております。 38 ◯牧田委員 それぞれの部門で大変だと思いますが、イベントや企画をこなすというだけではなくて、それを担っていく人をどうやって育てるかということは根っことして大切なものがあると思いますので、ぜひそこのところに対して目を配ってもらいたいと思います。特に、社会人に対してのアプローチも必要だと思いますが、小中高という若い世代へのアプローチについては、教育委員会と連携をとって事業を進めてもらいたいと思っています。先ほど言いましたようにしずおか学とか、あるいはグローバルな人材育成など、教育委員会も頑張っていますので、コンタクトをとり連携をとってやってもらいたいと思います。 39 ◯佐藤委員 今いろいろな質問を聞き、各課がどれだけ頑張っているかというのもひしひしと伝わってきています。  市民の意識調査の中で、私が一番取り上げたいと思っていたのが、あなたは静岡市が推進しているまちは劇場というのを知っていますかという質問のことで、まちは劇場を知っている市民は12.5%で、知らない市民は86.4%なんです。それから、あなたは静岡市はMICEが推進されているまちだと思いますかという質問に対して、MICEが推進されているまちだと思っている市民は11.8%で、思っていない市民が75.2%であるという数字が出ているんですね。静岡気分で何回もまちは劇場のPRをしたり、あちらこちらで宣伝しているのを実感していたんですが、なぜこんな数字が出るんだろうというのがまず疑問にあります。でも、現実として市民の立っている位置というのはこの数字にあらわれているわけで、行政が一生懸命にやっていることと市民との距離感がある。行政が空回りしていたのでは、幾ら予算をつけてさまざまなことをやっても効果が出るだろうかと。成果表の中で私たちは判断するわけですが、この数字はすごく重要なのではないかなと私はずっと思い続けていて、この数字を見て、各課ではどんなふうに受けとめて30年度の予算につなげていったんだろうかということをお伺いします。 40 ◯矢澤文化振興課長 市民の認知度が低い現状をどう捉えているのかという御質問だと思いますが、市民意識調査は、平成29年6月1日から21日までの間に行われました。まちは劇場推進事業を始めて実質1年しか経過していない時期でございました。このような新しい取り組みを市民に認識していただくためには、ある程度の時間を要するものと考えております。しかしながら、やはり周知が進まなかったことにつきましては、事実として重く受けとめているところでございます。  そのため、まちは劇場の周知に関しましては、平成30年度に、所管課としてまちは劇場推進課が発足し、多くのイベント等に関する情報をまちは劇場の取り組みとして発信していくことが可能になりますので、これまで以上の積極的な情報発信により、周知を図っていきたいと考えているところでございます。  具体的な周知の方法としましては、平成28年度に作成したまちは劇場のロゴを、市の広報紙やイベント、チラシ、ポスター等、広報物への掲載はもちろん、市だけではなくさまざまな主催による文化芸術活動事業での使用を進め活用していきたいと考えています。これが平成28年度に作成させていただきましたまちは劇場のロゴマークでございます。  現在、文化振興課で行っております文化芸術事業への市の後援名義の使用承認が年間130件ほどございます。これらの承認事業に対しまして、希望する団体にロゴの使用をあわせて承認することで、ロゴの露出度を図っていきたいと考えております。また、ロゴを使用した事業につきましては、その情報を市のホームページ等で紹介するなど、まちは劇場に参画することのメリットを感じていただき、多くの方々にロゴを使用していただくための仕組みをつくっていきたいと考えております。  多様な主体事業がまちは劇場のもとに一体になることで、市民の方々にもより身近にまちは劇場を感じてもらい、都市としての存在感を高めていけるよう努めてまいりたいと思います。 41 ◯気田MICE国際課長 MICEの認知度については、個人的な感想になってしまうかもしれませんが、MICEという言葉がそもそもわかりづらいのかなと思っています。MICEのMはミーティング、Iはインセンティブツアー、Cがコンベンション・カンファレンス、Eがエキシビション、あるいはイベントというこの4つの頭文字をとったものでございますが、実際、交流人口の拡大という中でMICEの誘致に取り組んできた次第でございます。大きな国際会議に関しては、インパクトがあると思うんですが、実際の経済効果を考えた場合には、大小というよりも学会や国内大会などのほうが多くのお客様にお越しいただけると思います。政府系の国際会議を考えた場合には、行政の負担が非常に大きいという部分も否定はできないということでございます。  そういう意味でも、昨年からですがコンベンションの誘致などに関しましては、するが企画観光局と連携し、必要に応じて同行して営業したりもしています。今後、2020年、2022年と先に行くにつれて、今、営業をかけているものについては、また公表させていただける時期が来ると思います。そういったものを地道に積み重ねてMICEのMの部分になると思うんですが、周知していくということが必要ではないかと思っております。  御質問の答えになっているかどうかわかりませんが、MICEという言葉だけでとらわれてしまうと、一般の市民にはイメージとして定着しないと思っております。我々としては引き続き、地域経済の活性化につながるような学会、大会、イベントの誘致に取り組んでまいりたいと思っております。 42 ◯佐藤委員 62ページの朝鮮通信使ですが、釜山で朝鮮通信使まつりへの参加ということが記載されていますが、事業内容やどんな市民が行かれて交流するのかを詳しくお伺いできますでしょうか。 43 ◯岩田歴史文化課長 朝鮮通信使のユネスコ世界の記憶登録記念事業ということで、釜山への派遣に関する内容ですが、まず朝鮮通信使ゆかりの地である釜山市で、世界の記憶への登録を日本の縁地連絡協議会と一緒に共同申請をした韓国側の民間組織であるのが釜山文化財団という組織です。その釜山文化財団が、毎年5月の日本でいうとゴールデンウイークの時期なんですけれども、その時期に朝鮮通信使まつりというような事業を2003年から実施しております。静岡市のほかに下関市や対馬市など、朝鮮通信使の資料なども多く残って現在もお祭りなど大きく展開をしているような都市が参加するんですが、静岡市からは、家康公四百年祭を実施しました2015年から、静岡まつりや清水みなと祭り、大道芸ワールドカップなどの市を代表するイベント団体を選定し派遣をしてきました。  昨年の10月に世界の記憶に登録されまして、30年度は、これから若い世代の交流が常となっていくことで、さらに国際交流が進んでいくのではないかという考えのもと、次の世代を担う中学生や高校生に行ってもらいたい中、さまざまな団体に調整をしまして静岡県立静岡商業高校の応援団とチアリーディング部に参加をしていただけるように計画をしているところです。そのチームを派遣することと、それから市の代表としましては、小長谷副市長が参加する予定で調整しているところでございます。 44 ◯佐藤委員 次に、同じく歴史文化施設の建設事業についてなんですが、先ほどいろいろ説明を伺ったところでは、徳川家康とか、臨済寺の調査をするというのは、今川さんとのつながりを調査しながらどういう展示をしていくかを検討しているというお話を伺っております。徳川家の中で身近に感じているというか、私たちに一番近い「けいきさん」が元気でいらっしゃった姿を、まちを自転車で通っていたという姿を見ていた方がまだ静岡市内でも元気でいらっしゃるようですが、「けいきさん」をどう扱うんだろうかということを心配されている市民の方がいらっしゃるので、その辺はどうでしょうか。 45 ◯岩田歴史文化課長 徳川慶喜公、「けいきさん」につきましては、江戸幕府が滅亡した後に、神君家康公がいらっしゃった土地であるということで、この静岡市へ移ってきたという経緯がございます。やはり徳川家康公の力というか、影というか、そういったものが大きく影響はしていることだと認識をしております。また、「けいきさん」の次の代を継ぎました家達公を藩主に静岡藩が成立したというようなこともありまして、その静岡藩の成立によって当時の江戸幕府の頭脳というか、組織力というか、そういったものの全てと言ってはちょっと語弊があるのかもしれませんが、その多くがこの静岡に集結し、それによって、明治政府の知性の部分を、この静岡藩が支えたという事実があります。幕府側の直轄地であったがために、明治政府からいじめられたような認識でしょんぼりしてしまっている市民の方々もいらっしゃるものですから、この歴史文化施設では、新生静岡と銘打ちたいと思っておりまして、新しい政府に向けてすごく力を持ったのが、この静岡藩だったというようなアピールをしていきたいと考えております。  「けいきさん」が果たされた役割というようなものはあるわけでして、慶喜公が静岡で活動をされていたことは紹介することになると思うんですが、静岡の歴史という中では、恐らく静岡藩の功績のほうを多く取り上げていくことになると思いますので、慶喜公に関しては、トピック的な地域学習室というところで部屋を1つ設けて、企画展示のような形で取り上げていきたいと考えております。  慶喜公が残された書や写真とは、立ち寄ってくれたときにこの湯飲みで茶を飲んだんだよといったようなものが市内に残っているのは承知しておりますので、そういった資料の活用を図っていきたいと考えております。 46 ◯佐藤委員 次は、63ページの上から2段目の史跡片山廃寺跡保存整備事業について、これまで片山廃寺というのはどのようにPRされてきたか。それで、今どのような整備事業が展開されるのかをお伺いします。 47 ◯岡村文化財課長 史跡片山廃寺跡ですが、これは奈良時代の寺院跡で、大谷にある静大の下の東名高速道路が重なっているような位置にございます。もともとは地元の豪族の氏寺なのか、駿河国分寺なのかというのがずっと議論されておりました。そうした中で、平成20年度に塔跡が見つかりまして、駿河国分寺であるということがほぼ確定してきたというところでございます。  これまでにどのようなPRをしてきたかというと、平成8年、9年にかけまして寺院跡の中心部分に建物のお寺の基壇というか、土を固めてつくった建物の基礎部分ですけれども、それから礎石、建物の柱を置いた場所、こうしたものを復元整備しております。ただ、これは暫定的な整備になるんですが、そこに案内看板等を設置し、来ていただいた方に片山廃寺がこういうものだとわかるようなことをやってきたところでございます。  また、平成28年度には、これまでの調査状況をまとめる発掘調査報告書を刊行いたしました。市のホームページにおいても、そうした史跡の紹介ページに片山廃寺を紹介し、発掘調査を実施してきた成果を報告してまいりました。  全国国分寺サミットというのが2年に1度くらいやられているんですが、これに参加してPR活動等も始めたというところです。それと、静岡大学教育学部の美術の先生との連携で、ユニークベニューとして、そこを使ってのイベント、美術、アートイベントの開催等を行ってきました。いろいろとPRはしてきているんですが、ここに片山廃寺がありますというようなところまでは、まだ至っていないことは課題として認識しております。  平成30年度の保存整備事業については、片山廃寺の整備として、1つ目に史跡に指定されている範囲に民有地が多く、その公有化を図っているということがございます。2つ目は、地下の遺構の残存状況を把握し、今後の整備資料にするということで、発掘調査を行ってまいります。3つ目は、史跡の保護と最終的な整備の活用方向を検討するということで、整備委員会を立ち上げ、その計画をつくり始めたところでございます。そうした3つの事業を平成30年度も進めていこうと予定しております。 48 ◯佐藤委員 それでは、次に64ページの「まちは劇場」プロジェクト推進事業のことについて伺います。  東静岡アートパーク事業ということで、野外現代アートイベントなどを続けて計画されていると思いますが、いつぐらいまでにその計画が立てられていますか。 49 ◯矢澤文化振興課長 東静岡アートパーク事業につきましては、この場が人と人を、アーティストと市民、広場とをさまざまな物や事がつながる人が集い、憩い、交流する場となることを目指して、アーティストと市民が連携し、東静岡を新たな文化拠点とするためのアートプロジェクトを静岡大学とともに展開させていただいております。
     この取り組みにつきましては、2020年東京オリンピックパラリンピック文化プログラムの1つとして位置づけまして、2020年を1つの区切りとして考えているところでございます。 50 ◯佐藤委員 2020年以降というのは、その先はまだわからないということですよね。あの場所の使用は2020年までということで、市では方針が出ているということもあるので、所管課だけでは検討できないということですよね。使い続けますとは言えないわけですよね。確認させてください。 51 ◯矢澤文化振興課長 2020年までの暫定使用ということになっておりますので、現在のアートパーク事業につきましては、そこまでの事業を予定しているところでございます。その後についての計画は今のところございません。 52 ◯佐藤委員 「まちは劇場」推進事業の文化活動促進事業の中で、最初に静岡市が、まちは劇場というのは野外的な感覚で、その原点は大道芸だったと思うんですが、ダンスや音楽などのパフォーマンスが、市内のあちらこちらで行われるようなことだったと思うんです。それで、まちは劇場コンサート事業というのがあるんですが、これって屋内の話ですよね。まちは劇場のイメージでいくと、外で行うものに対してまちは劇場プロジェクトが行われていると勝手に判断していたんです。学校訪問コンサートや親子コンサートという形のものも含まれて、まちは劇場という位置づけをしているという確認をさせてください。 53 ◯矢澤文化振興課長 まちは劇場の取り組みにつきましては、屋外での事業がクローズアップされがちですけれども、屋外事業ばかりがまちは劇場の取り組みとして位置づけているものではございません。市民文化会館を初めとした文化施設も、まちは劇場の推進に向けての拠点施設と考えてございます。  まちは劇場の推進は、本市が有する町並みや文化施設などのハード面と、それから大道芸や音楽などのソフト面の両方を活用して、市民の皆さん一人一人がまちの中で快適に豊かな時間を過ごしていただくために、多彩なパフォーミングアーツを楽しめるまちづくりを進め、本市を訪れる人をふやし、消費を生み出すことによって地域経済の活性化まで、つなげていこうとする取り組みでございます。  このような考え方のもと、まちは劇場コンサート事業につきましては、積極的に文化芸術活動にかかわることが難しい小中学生や子育て中の親子が気軽に音楽を楽しむことができる機会を提供するために、市内で活動をしているオーケストラと連携をさせていただきまして、学校訪問コンサートや親子コンサート、あわせてまちかどコンサートなども年間48回を開催し、まちなかにも音楽があふれる仕組みづくりを行っております。これらの取り組みにより、多くの市民の皆様にまちは劇場を実感してもらおうとするものでございます。  今後も引き続き、市民の皆様が実感できるまちは劇場を目指して、既存の文化施設とも一体となって取り組みを推し進めてまいりたいと考えております。 54 ◯佐藤委員 それと、これから演技スポットを設定されていくと記載されていますので、外でのパフォーマンスの演技スポットを設定していくのだろうと思うんですが、どのぐらい考えているのかということと、パフォーマンスライセンスは、どんな形で交付するのか。いつでもどこでも誰でもというわけではなく、決められた演技スポットで、ライセンスをもらっている人で、決められた時間ならそこで演技をするというような設定のものなのかどうか、その辺を確認させてください。 55 ◯田嶋イベント推進担当課長 主に、野外でパフォーマンスをするような事業になります。これは、まちのさまざまな空間において、イベントの開催期間中だけではなくて、日常的に大道芸やダンス、音楽、そういったものを見られるような形にしていきたいと考えています。それによって、静岡で働く人や住んでいる人、それから訪れる人、みんながわくわくどきどきするような、そういう仕掛けをつくろうというのがこの事業になります。  この演技スポットについては、今年度、都市局で静岡と清水の都心の魅力空間創出事業を実施しております。これは公共空間の利活用を図ろうとする調査事業でありまして、そのうち、30年度については、青葉シンボルロード、それから静岡駅の地下広場、清水では清水駅東口広場など、まずは公共空間を演技スポットとして利活用していこうと考えております。その後、31年度以降になってしまうかもしれませんが、呉服町通りや、けやき通り、清水駅前銀座など、道路や民間の空間スペースなども活用しながら、場所の拡大を図っていきたいと考えております。  場所の選定については、音や安全対策などが問題になりますので、アーティストやパフォーマー、それから地元の皆さん、警察、消防などの関係団体、関係各所と協議を進めて決めていきたいと考えております。  それから、ライセンス制度については、まずその場所で演技をしたいというアーティスト、パフォーマーを募りまして、希望者に対して審査会をやる予定でおります。一般の人も見られるような審査会を予定していて、合格者にライセンスを交付し、その方がそこの場所で行えるようになります。ただ、場所のスケジュールもあったり、その場所をどんなふうにPRするかということもありますので、この運営主体はNPOとかに委託をする形で事業を進めることを想定しております。また、審査会も30年度は秋と冬の2回程度行い、なるべく多くのアーティストが参画できるような形をとっていきたいと考えております。  審査会の詳細につきましても、これからアーティストの皆さんの意見を取り入れたり、先進都市の事例も参考にしながら決めていきたいと考えております。 56 ◯佐藤委員 それでは、66ページのラグビーワールドカップの合宿について、静岡県での開催のために頑張ってきたと思うんですが、事業の内容みたいなものはどうなのかということと、市内のラグビー関係者とはどのような関係が持たれるんだろうかということを伺いたいです。 57 ◯望月スポーツ交流課長 まず、ラグビーワールドカップにつきましては、今、全試合セットのチケットが販売され、来週から通常のチケットも販売される状況です。エコパでも4試合開催されるということで、開催誘致委員会におきましても、ラグビーの機運醸成を図るために来年度の事業を考えております。  6月にラグビーの日本代表とイタリア代表の試合があるんですが、そのパブリックビューイングを推進委員会としてやる予定でおります。また、ヤマハさんが所属しているトップリーグの試合があったり、ラグビーフェスティバルというものを予定しておりまして、そこに小中高生の観戦招待や、新しいファンを獲得しようということで、観戦ガイドつきの女性ツアーや親子ツアーを企画するなど市民の皆さんがラグビーに触れる機会を提供していくということを推進委員会として考えております。  広報活動としては、ももクロの百田さんを活用して、ポスターやクリアファイルなどを作製し、とにかくラグビーを皆さんに知ってもらおうと認知度向上のための活動に取り組んでいるところです。  ラグビー愛好家の皆さんとは、パブリックビューイングや無料の試合観戦の周知を考えています。ラグビー選手との交流イベント等を通しては、真にラグビーに触れる機会をふやしたり、子供たちにも知って体験してもらうため、市のラグビーフットボール協会と連携を図り、ラグビー教室やタグラグビー教室などを一緒にやりながら、2019年に向けたラグビーの機運醸成や普及活動に努めてまいりたいと思っております。 58 ◯風間委員長 この際、暫時休憩いたします。                 午前11時55分休憩      ──────────────────────────────                 午後12時57分再開 59 ◯風間委員長 それでは、委員会を再開いたします。 60 ◯佐藤委員 67ページの清水エスパルス応援機運醸成事業と、野球を生かしたまちづくり推進事業を絡めて質問させていただきます。  もともと静岡市はサッカーのまちだということでエスパルスの存在がずっとあったと思うんですが、それにプラスして市長が野球というものも提案してきて、ホームタウンとしてもプロ野球の推進をしてきたときがあったと思います。その所管がスポーツ交流課に移って、サッカーも野球もということで、先ほど牧田委員がおっしゃったように、バスケットやバレーなどいろいろある中で、市の施策としては1人1スポーツということでスポーツの都市静岡を打ち出しているというのは重々承知しています。基本的には、プロのエスパルスを応援するという予算立ての中で減らしているという実情と、野球を生かしたまちづくりのメーンとしては、市民の野球熱の醸成を図るということがあって、この予算がサッカーに比べると結構大きいんですね。もちろんプロ野球のオープン戦の支援や、楽天の開催負担金なので、その額面が多いと思うんですが、もともと野球とサッカーという位置づけで、まだ野球をホームタウン化していくという情熱は、行政当局としては大きくあるのでしょうか。 61 ◯望月スポーツ交流課長 今すぐにBリーグのクラブができるわけではありません。でも、バスケットをやっている子供たちは大勢いますし、特に静岡はミニバスケットが盛んなので、そういう子供たちに、身近にプロのバスケットクラブができたら、将来自分もプロバスケットBリーグでプレーをしたいという気持ちを湧き上がらせてくれるのではないかと、昨日の記者会見等を聞いて感じたところです。また、Jリーグが発足してから、この地で清水エスパルスがホームタウンのクラブとして存在し、今でも子供たちの夢や目標となっていることは委員も御承知かと思います。  そこで、野球についてですが、今のプロ野球12球団の枠組みを考えますと、すぐに申請して野球の球団がふえるとか、そういう動きにはならないと承知しております。ただ、3月末には静岡高校が選抜に出ますし、もともと静岡は野球もとても盛んな地区で、今でも野球をやっている子供たちは非常に多いです。すぐにプロ野球球団ができるというわけではありませんが、こういう野球熱の醸成は必要だと思っています。今までプロ野球の公式戦は来ていましたけれど、この野球を生かしたまちづくりの取り組みによって、今まで見ることのできなかったトライアウトや日米大学野球、昨年のフレッシュオールスターゲーム、そういった野球のイベントも呼び込めている実情があります。  来年度は、大学野球のフレッシュリーグを新たに立ち上げたり、今お願いしている予算については、このオープン戦ではなくて、来年の2月か3月に行われるオープン戦で楽天のプロ野球選手と子供たちの交流に対し、市民交流のイベントを予定しているものです。こうした野球熱の醸成は、まずは、子供たちや市民の皆さんにとって喜んでもらえるようなものを立ち上げてやっていきたいと思っているところです。 62 ◯佐藤委員 最後の質問です。  動物園の動物の導入について、先ほども説明していただいたのですが、この3種のほかに動物園といえば象さんという感覚があるんですが、簡単に象が買えるというものではないらしく、お金の取引ではないところで何か行われているらしいという情報もいただいているので、動物を導入する大変さなど、裏の実情を伺えますか。 63 ◯柿島日本平動物園長 象を導入する場合は、東南アジアなどの原産国からとなりますが、ワシントン条約による商取引の禁止や、あるいは原産国では象を海外に搬出しないという法律などが存在するため、金銭での購入ということはできません。そのため、象を導入する場合には、国や自治体同士などの友好関係や調整を経て、繁殖や研究を目的に導入する方法が一般的です。また、象は群れで生活をする動物ですので、動物福祉の観点からも適正な飼育環境を整えるための国際的な基準として、少なくとも雄1頭、雌3、4頭の群れで飼育することが求められています。このことから、これら頭数の飼育に要する面積は少なくとも現在の5倍以上の3,000平米以上が必要となります。そして、現在の獣舎とは別に敷地を確保し、飼養可能な獣舎の整備が必要となってきます。そのため、来年度ですが、動物園のどこに必要面積の確保ができるのかを調査するための予算を計上させていただきました。  最近、報道等にもございますように、象を含めた動物の高齢化は全国の動物園における大きな課題となっております。これは当園におきましても同様で、特にゾウに関しては高齢化により次世代の個体確保が重要な課題と認識しております。日本平動物園において、象は人気の大型哺乳類で、園のシンボルでもあります。昭和44年の開園以来、静岡市民初め多くの来園者に感動を与えてくれた象や多くの動物たちを安定的かつ継続的に展示するために飼育環境を整え、積極的に繁殖を進めてまいりたいと考えております。 64 ◯加藤委員 まず、事業が拡大しているものを中心に伺っていきたいと思います。  60ページの訪日教育旅行誘致促進事業費助成についてです。  前年度の200万円から650万円に拡充しておりまして、市長の施政方針の中でも触れられており、これからが期待される事業だと認識しております。ターゲットとしている国については、主に台湾ということで展開されるとお聞きしておりますが、この訪日教育旅行の中でホームステイの需要がどれくらいあるのか、伺います。 65 ◯気田MICE国際課長 ターゲットは、委員御指摘のとおり、台湾が市場としては非常に有望ということで、訪日教育旅行の受け入れ自体が10校前後ということで、これもだんだんふえてきている状況でございます。そのため、台湾は重点市場にしていきたいということ。それから、全国的にも訪日教育旅行の実施件数が多く、ニーズも高いのがアメリカ合衆国やオーストラリアと考えておりますので、この地域も今後の期待市場として誘致に取り組んでいきたいと考えております。  需要については、JNTO、日本政府観光局の調べによりますと、台湾、アメリカ、オーストラリア、それからシンガポールでホームステイのニーズが高いということでございます。特に、台湾は86.5%の学校がホームステイを希望している現状でございます。しかしながら、本市におきましては、ホームステイの窓口がないことから、実際には県の観光協会が扱う台湾からの訪日教育旅行は沼津や伊東などの、県の東部に流れてしまっている現状でございます。 66 ◯加藤委員 同じく60ページの東海道歴史街道まち歩き推進事業についてお伺いします。  来年度は、全国街道交流会議第12回大会全国大会が2019年2月に本市で開催されるということで、計画案によりますと、大会テーマは「変わる東海道、広がる東海道。~街道が創る未来~」、歴史ある東海道と中部横断自動車道や東名高速、新幹線などの近代街道を活用した観光振興策を探るということで報道がありましたが、具体的にはどんな事業を開催予定なのか。また、その期待される効果、それから今後どのように活用していくのか。そして、二峠六宿のそれぞれがどのように連携していくのか。3点まとめて伺いたいと思います。 67 ◯久保田観光交流課長補佐 全国街道交流会議とは、街道でつながる地域間の交流、街道そのものや街道の歴史文化を生かしたまちづくりや道づくりを推進していくことを目的に活動する団体で、2002年に設立されました。全国大会は会議の活動を広く発信するとともに、街道観光の推進を目指すものです。  第12回全国大会であるしずおか大会は、平成31年2月にグランシップで行われます。「変わる東海道、広がる東海道。~街道が創る未来~」をテーマに、1日目が全体での基調講演とテーマを細分化した分科会に分かれてのテーマ別討論、2日目が視察研修を実施する予定でございます。  大会開催までに事前の勉強会やプレシンポジウムの開催により、東海道というブランドでの観光誘客、周遊促進策の検討、観光スタイルの多様化を見据えた自転車旅という新しい街道観光の切り口の提案、東海道とその沿線、東海道につながる南北軸や海上交通も含めた東海道エリアの連携体制の構築と結晶、これらについて研究を深め、静岡大会の提言につなげます。大会を契機に市内の2つの峠と6つの宿場をつなぐ東海道歴史街道はもちろん、この大会にかかわってもらう連携中枢都市圏の5市2町や県内の宿場所有自治体、国や県の関係機関、経済会等関係団体など、広域での連携体制を構築し、定期的な情報交換、各団体間の事業連携等を継続的に実施し、将来に継承していきたいと考えております。 68 ◯加藤委員 同じく60ページの外客誘致推進事業も2,780万円余から3,529万円に拡充されております。現在の取り組みとして、ユーチューバーの活用という答弁も午前中にしていただいておりまして、タイの女優の方に本市に訪れていただいて、SNSで投稿をしていただきフォロワーが70万人弱いて、30万人のいいねがあったということで、非常に費用対効果が高い取り組みではないのかなと思っているところであります。こうしたプロモーションのターゲットを韓国、台湾などにも広げることによって、よい効果をもたらすと感じておりますが、今後さらにそういったターゲットの国をふやす考えはないかどうか、伺います。 69 ◯気田MICE国際課長 今後のターゲットの国や地域でございますが、現在は静岡空港が開港して、韓国、台湾、それと今後また静岡空港に就航が考えられているタイですね。この3市場を今重点市場としてプロモーション活動を行っているところでございます。拡充という部分では、この3市場に加えまして2019年のラグビーワールドカップであるとか、あるいは2020年の東京オリパラを契機とした訪日客の拡大ということが見込まれてくるものですから、政府もこのプロモーションを強化しているヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアに対し、まずは認知度の向上に向けた情報発信を行っていきたいと考えております。  ユーチューバーに関しましては、欧米豪市場に広く影響のある方を活用していきたいということでございます。外国人の視点を切り取った本市の魅力と、それからユーチューバー自身が持つ情報の拡散力というものを利用して本市を旅行先として認知していただく、あるいは選択してもらうということを目指していきたいと思います。 70 ◯加藤委員 61ページの全国大会等開催費助成についてお伺いします。  その年によって結果が出るまでにさまざまで、また結果が出るまでには数年かかる場合もあるかとお聞きしておりますが、来年度において、この全国大会、会議、国際会議がどの程度見込まれているのか、見込んでいるのかを伺います。 71 ◯気田MICE国際課長 この助成金でございますが、市内において開催される大規模な会議について、3つのブロックに区分してございます。ブロックというのは、4県以上25県未満で、市内に100人泊以上ということ。2つ目が、25県以上から参加をいただく全国レベルです。3つ目が、海外からの参加が3カ国以上、かつ全体で50人以上、海外の参加者が20人以上の国際大会や国際会議ということで助成をしています。  これまで一律1泊500円というものでございましたが、昨年からこの制度が変わり拡充をするということで、2つ目の全国レベルのものと、国際大会につきましては、1人1泊で1,000円に引き上げをしたということでございます。こういった制度を使って、大規模大会を積極的に誘致していきたいということでございます。  ちなみに、今年度の実績は、まだ確定数字ではございませんが、現在のところ60件で、区分1のブロック単位では36件、それから全国大会、全国会議に関しては19件、国際会議、国際大会については5件となっております。今年度新規に誘致したものは24件ということで、そのほとんどが25県以上集まる全国規模の大会ということでございました。  来年度の誘致に関しては、するが企画観光局と一緒にこの誘致に関しては営業活動を行っているところでございますが、まだ公開できるものが実はございません。ただ、例年並み以上になるのではないかと感触は持っております。新規の全国大会も1,000人規模のものが3件ほど入っております。いずれにしましても、実際に営業をかけて来ていただくというのは、やっぱり最低でも2年ぐらいかかることもございますので、我々としても足しげく通ってなるべく多くの会議を誘致できるように努力をしてまいりたいと考えております。 72 ◯加藤委員 64ページの「まちは劇場」プロジェクト推進事業についてお伺いいたします。  来年度から、まちは劇場推進課が新設ということで、イベント推進係と文化プログラム係の統合になろうかと思いますが、統合のメリットや、人員体制などの詳細についてお聞かせいただければと思います。また、県の静岡パフォーミングアーツセンターSPACとの連携をどのように考えているのか、あわせて伺います。 73 ◯矢澤文化振興課長 まちは劇場推進課は、まちは劇場推進監のもと13人体制となる予定でございます。  統合によるメリットにつきましては、まちは劇場として、静岡まつり、安倍川の花火大会、清水みなと祭り、大道芸ワールドカップのほか、「シズオカ×カンヌウイーク」や富士山コスプレ世界大会などのさまざまなイベントで、年間を通じたにぎわいが生まれるよう、実行委員会を初めとするイベントのプレーヤーや各局との調整などを行い、まちは劇場を総合的にコーディネートしてまいります。  また、イベントの開催時だけではなく、市民、パフォーマー、アーティストが楽しむことができる場、活動ができる場として公共空間を積極的に活用し、ソフト面、ハード面の両面から日常的にまち全体が劇場のようなまちになるよう取り組みを進めていきます。  SPACとの連携につきましては、ゴールデンウイーク中の駿府城公園を中心として、この周辺の市街地を舞台に演劇、ダンスを中心としたパフォーミングアーツイベント、ストレンジシードを連携して実施することで、開催2年目にして既に国内のパフォーミングアーツイベントとしては県内外から高い評価をいただいており、連携の効果が図られていると考えております。まちは劇場の推進を図るため、今後も引き続きSPACとの連携を強化し、国内外の人々を魅了するプログラムとして、まちは劇場の推進を図っていきたいと考えております。 74 ◯加藤委員 最後に、66ページのスポーツ施設改修事業についてお伺いします。  こちらで各地域の体育館の改修が、全てほぼ完了するとお聞きしておりますが、空調の改修工事については、大規模体育施設の工事という形で認識をしていますが、卓球場などの小規模施設の空調にはどんな影響があるのか、伺います。 75 ◯稲葉スポーツ振興課長 体育館の一連の空調設備については、平成28年度に国の施策により財源的見通しがついたため、現在集中的に実施しております。債務負担分も合わせ31年度までには完了する予定でございます。この中で、卓球場、トレーニング場などの諸室につきましても空調の整備が完了することになります。なお、これらにつきましては、輻射式を用いるアリーナ部分とは違いまして、パッケージ型の空調を予定してございます。 76 ◯気田MICE国際課長 先ほどの全国大会の補助金の件でございますが、昨年度からと申し上げましたが、昨年の4月からの拡充ということで1件訂正をさせてください。よろしくお願いいたします。 77 ◯杉本委員 最初に、60ページの外客誘致推進事業についてです。  細かいところで1点聞かせてください。市内看板の多言語化事業ということで、9カ所ぐらいにつけると聞いているんですが、現在、どこにどうあって、英語や中国語に変えていくのか、併設するのか、新しい場所につけていくのか、どんな形で看板がついていって、どういう動線をつくっていくのかを教えてください。 78 ◯気田MICE国際課長 まず看板の改修や計画につきましては、外国人観光客がふえてきているのに加え、客船のお客様が非常にふえてきているという中で、客船のお客様だけではなくて外国のお客様が市内で楽しんでいただく上で回遊していただき、消費もしていただくような外国人視点を重視した回遊ができるような看板が必要であろうと考えております。  エリアとしては、静岡駅周辺、駿府城公園周辺、清水港周辺、清水駅周辺を30年度は取り組んでいきたいということでございます。特に清水地区につきましては、清水港管理局でも計画をつくってやっているところですが、臨港地区から港沿いの商店街までお客様を誘導するようにはなっていないところがございます。ですから、私どもとしてはそこを補完するような形で、商店街に近い観光施設等に御案内ができるような看板を設置していく。まずは、その空白地帯を埋めるという中で、外国人のお客様の視点から最短で行けるようなルートもあるでしょうし、専門家の助言もいただきながら策定し、速やかに設置作業に入りたいと考えております。  件数に関しては、現場をもう1回確認する作業もありますので、看板の大きさや土地の問題、最終的にはそういった問題をクリアして、最適な箇所と最適な件数を計画でつくっていきたいと思います。計画ができ次第すぐに着手をするという状況でございます。  立地の問題等が出てきた場合には、5カ国語ぐらいを想定した看板のスペースそのものに限度がございますので、その場合は2カ国語で済ませるところもあると思いますし、5カ国語が必要なところもあると思います。看板の大きさによっては、5カ国語全部が入らないようなものも当然出てくると思いますので、そういったものについては、例えばQRコードを張りつけるような措置をして、今度は逆にウエブサイトに接続し案内をするというようなことも併用してやっていこうと思っております。 79 ◯杉本委員 今言った看板はこれから検討していくということですよね。その看板だけですぐに回遊できるものではなく、回遊するのにそれを誘導していくような効率がいいコースなんかを入れたパンフレットなども同時につくるようなことを考えているのか、教えてください。 80 ◯気田MICE国際課長 具体的な観光コースといいますか、ルートについても、例えば駿府城公園周辺にもいろいろな開発が行われようとしております。そういったものを見越しながら、お客様に喜んでいただけるようなルートを、当然のことながら考えていかなければならないと思っております。  一方、外国人のお客様の観点といいますか、感覚などは、我々と違うところもございます。お越しになった方のニーズや趣向もアンケートをとりながら考えていかなければと思っておりますので、幾つか試行していく中で、外国人の趣向をしっかり把握しながらコースづくり等に反映させていくことができればと思っております。 81 ◯杉本委員 61ページの上から3番目、DMOの関係です。  とにかく1億3,000万円と巨額な予算を組んでいる事業です。きちっとやっていただきたいんですが、ここで考えている(1)動画によるブランドプロモーションは、5市2町全体を網羅した形の動画をつくっていくと思うんですが、この構想について、今の段階でどんなふうな形でどういったものをつくろうとしているのか。この1億3,000万円のうち、これに関する予算はどのぐらい使っていくのかを教えてください。 82 ◯久保田観光交流課長補佐 静岡市が負担する事業費の内訳は、主に人件費の事業運営費等に対する2,000万円、ブランドプロモーション事業に対する7,000万円、個別の地域資源開発に対する2,000万円、市場調査効果測定に対する1,000万円を予定しているものでございます。  どのような動画をつくるかということについては、今年度5市2町で合意を得たラーン・学ぶ、ティー・お茶、シー・海の3つのテーマに沿い、地名と地域での体験を連想することができる動画を作成し、SNSやユーチューブ上での広告配信も活用して情報発信をしてまいります。  プロモーション活動全体としては、広告宣伝、PR、宿泊予約サイト上でのプロモーションなど、発地に対する発信とSNSを中心とした着地での情報発信を組み合わせ、3カ年で目的地としてのブランドの告知を1.1倍に伸ばし、最終的な経済効果としては宿泊観光全体で130億円の増を目指してまいります。 83 ◯杉本委員 62ページの上から4番目、歴史文化施設の関係です。  この中で1つ、展示物で甲冑のレプリカを当時と同じ手法でつくっていくということを売りにしていた気がするんですが、当時と全く同じようにつくっていくということのよさというのか、見た目の違いというのか、見学者に対しては、どんな形で見えていくのか、あるいは文化財としての価値がそこで変わっていくのかを教えてください。 84 ◯岩田歴史文化課長 当時と同じ技法でと言っておりますのは、甲冑のレプリカといいますと、簡単に3Dなどで型をとり、その型に鉄を流し込んでつくるというようなこともできるんですが、そういったものから訴える力というものはないだろうと。小札という小さな鉄板をずっと重ねていくのが当時の技法ですが、実際の見た目の重厚感というか、そういったものから訴えるものがあるのではないかと考えております。また、糸などで縛っていくときに、その糸も天然染料で染めたものと化学染料で染めたものとは、見た目の色も全く違ってまいります。例えば、家康公の三稜の代表的な甲冑ということで、静岡浅間神社で伝わる今川義元公から元服のときに拝領したと伝わる「紅糸威腹巻」があるんです。本当に美しい紅であったろうことが想像できて、それがまさに若い家康公に義元が託した思いで、若々しい色だったということが想像できるんですが、今は大分色があせて薄くなっているんですけれども、その当時を再現することによって、義元公から家康公に継がれる思いのようなものが見た目にもわかるのではないかと考え、そういった製作に踏み切りたいところです。  また、文化財的な価値ということにつきましては、実物はそれぞれの神社や美術館などが持っていて、本物をこの施設で展示ができるといいのですが、1年間ずっと貸していただくというわけにはまいりませんので、そういった本物にかわる資料として、ここでは当時の技法でつくった同じものが見られるようにしたいと思いました。ただ、400年たったものにつきましては、ぜひ現地に行ってくださいというつながりを持って展示ができたらいいなと考えております。 85 ◯杉本委員 時々は本物と交換ができるといいですね。  それでは、64ページのまちは劇場について、例えば、まちかどコンサートは、週に1回ペースで年間48回もコンサートをやっているというイメージですが、どういったところがこういうことを担ってやっているのか。具体的に教えてください。 86 ◯矢澤参与兼文化振興課長 まちは劇場コンサート事業は、学校訪問コンサートと親子コンサート、それからまちかどコンサートの3種類の事業がございます。学校訪問コンサートと親子コンサートにつきましては、市内の活動されているオーケストラが中心にやっていただいております。それから、まちかどコンサートにつきましては、48回のうち36回がプロの交響楽団である静岡交響楽団にお願いをしておりまして、残り12回につきましては、文化振興財団にお願いをして、市内の演奏家を中心に出演をしていただいております。 87 ◯杉本委員 私、勘違いしていましたけども、全て静岡交響楽団がやるわけではないということですね。  もう1つ、パフォーマンスライセンスをとって、今後は演技の認定もしながら演技スポットで演技をしてもらうとなっていますが、現在、休日などに札ノ辻でやっている人たちは、特に許可もなくやっているのかどうか。そういう人たちが、今後はライセンスをとらないと、まちの中ではやってはいけなくなってしまうのか。その辺の自由度というかルールなどについて、今後にむけてまちで日常的にパフォーマーが演技をしているという姿を具体的に教えてください。 88 ◯田嶋イベント推進担当課長 札ノ辻や、けやき通り、エスパルスドリームプラザ、日本平動物園など、民間レベルで大道芸の活動をしている団体があります。これは、しずおか大道芸のまちをつくる会、通称しまる会が民間レベルで大道芸のまちをつくっていこうと活動をしています。今回、市がまちは劇場のスポットとして活用していく事業とほぼ同じ感じになりますので、この事業を進める前からしまる会とはいろいろな調整をしながら、役割分担など調整を進めています。官民連携でまちは劇場の事業が進められていく方向でやっていきたいと思います。 89 ◯杉本委員 今後静岡市として、こういうライセンスも与えながら演技スポットも設定し、演技をしてもらう。日常的な場所をつくっておいて、協議をしながら、連携というのはしまる会の皆さんも使えるイメージということですか。ライセンスをとる人と、現状のしまる会のパフォーマーとの関係がまだちょっとわからないです。 90 ◯田嶋イベント推進担当課長 今、しまる会がやっているパフォーマンスは、皆さんにとって十分見ごたえのある良いものだと思うんです。だから、静岡市としては、まちは劇場の事業の中に全部取り込みたい。ただし、地下道でギターを弾いて、ハードロック系の音楽をやっていたり、物を売っていたり、いろいろなジャンルのものがあって、公共的にふさわしくないものは排除していきたいものです。見ていて楽しいとか、公共性があるものは、なるべく多くしていきたいので、文化的、アーティスティック的なものを、人を育てる意味も込めて多くのアーティストやパフォーマーを育てていきたいという事業なので、そういう観点からも、しまる会のものは全部吸収するように今は考えています。 91 ◯杉本委員 まちは劇場の関係でもう1つ提案に近くなってしまいますが、先ほど、佐藤委員からの質問でも、今までまちは劇場のイメージは屋外であったけれども、屋内もあるよということでしたが、コンサートのイメージというのは、ジャズやピアノを聞いたりするものです。夜は飲食をしながら音楽を聞くというのも1つの文化ではないかと思うんですが、静岡市内に音楽を聞きながら食事ができる飲食店やスペースは、現在どのぐらいあるのでしょうか。まちは劇場の中の1つの劇場パフォーマンスとして、こういうことは考えられているのかどうかを聞きたいです。 92 ◯矢澤文化振興課長 飲食しながら音楽を聞くスペースというのは、恐らく相当数あると思いますが、数は把握しておりません。公共施設ですと、静岡音楽館のAOIの7階に開館当時からバーカウンターがございまして、そこは飲食可能で、お酒もオーダーできます。また、静岡市美術館では、ショップに喫茶コーナーを設けて美術鑑賞をした後に楽しんでいただくようなスペースを設けています。 93 ◯杉本委員 今は入っていないと思うんですが、そういったものをこのまちは劇場の取り組みの中の1つとしてイメージできませんかということなんです。そういう考えは今のところなければないでいいのですが、いかがでしょうか。 94 ◯和田観光交流文化局次長 先週の金、土、日曜日と、CCC、静岡市文化・クリエイティブ産業振興センターが七間町で飲食店も使って落語やパフォーマンスをやったりしていました。すでに、飲食店ではやっていますし、もちろんまちは劇場の1つとして取り入れていきたいと考えております。 95 ◯杉本委員 65ページのキックバイクイベントの関係です。  2歳から5歳の子供たちにキックバイクをやってもらうイベントですけれども、これで自転車の安全性や、自転車を使う子供たちが将来、大人になってからも自転車を愛用してもらうということが狙いだとお聞きしています。ことしの10月にイベントをやるわけですが、この取り組みは今後継続してやっていくと考えているのか、とりあえずまず1回やってみるという考えなのか、どうなんでしょうか。 96 ◯稲葉スポーツ振興課長 実は、このイベントは、本年度10月に第1回を実施しております。来年度については、さらに広げていくというような計画をしております。内容は、レースだけではなくて、安全教育も含めた自転車のまちにふさわしい内容にしていきたいと考えております。第2回は、そういったところも含めて拡大し実施していく中で内容を検証しながら、その後の展開について検討してまいりたいと考えております。 97 ◯杉本委員 小さな子供がやるものですから、大してスペースは要らないと思うんですが、こういったことをやっていく場所は、もしこれが将来発展していった場合に、日常的にそういったものを遊べるような場所は公園になるのかなと思っているんですが、2歳児から5歳児ぐらいまでの子供たちが親と一緒にこういったものを使って遊ぶというようなことまで将来的には考えていらっしゃるんですか。スペースの問題も含めて教えてください。 98 ◯稲葉スポーツ振興課長 キックバイクにつきましては、道路では使用できないということなので、公園も含めて広場で遊ぶということになろうかと思います。今年度は草薙の総合運動場でやって、新年度については、東静岡の広場を使うということを考えているところですが、大規模なレースであれば、当然広いところが必要だと思いますので、個人的に遊ぶということであれば公園等で十分遊ぶことができるものだと思います。三輪車と同じようなイメージでよろしいかと思います。 99 ◯杉本委員 要するにこういったことをずっとイベントだけではなく、本当に子供たちへの安全教育などにつなげていくのであれば、日常的に使うようなことへも将来的には発展させていただきたいという思いでした。  次に、66ページのオリンピックパラリンピックの合宿誘致の関係です。  いよいよ近づいてはきているんですが、実際に練習合宿に来た選手と市民との交流や触れ合いなど、既に考えている事業があるなら教えてください。
    100 ◯望月スポーツ交流課長 市民との交流については、合宿に来ていただいた団体との協議になります。当然、合宿のために来る目的があり、大会前の調整のために来る合宿、強化のための合宿もあります。そうした中で、覚書を交わす時に必ず市民交流をするという項目を設けていますので、直前の調整合宿であっても、市民との交流はやっていただけると思っております。  交流の中身ですが、昨年、台湾の陸上チームが合宿に来たときには、小学校、中学校に代表選手が訪問し、一緒にグラウンドで走る、投げる、それからラジオ体操も一緒にやっていただきました。また、給食も子供たちと一緒にとっていただき交流を深めたところです。  また、昨年はパラバドミントンのチームも来ましたので、市民の方たちと一緒になってバドミントンをしました。そこには中学生や障害を持った子供たちもいました。今後も引き続きそういった交流を各団体と調整しながら、市内のバドミントンの連盟、協会、陸上協会等とも一緒にやっていく予定であります。 101 ◯杉本委員 こういったことをきっかけにプロの選手、あるいは外国の選手とも触れ合えるスポーツとの触れ合いになっていくわけですが、1回1回のイベントで終わってはいけないと思うんです。こういったことで小中学生の子供たちが魅力を感じたり、あるいは障害者の方々が自分も将来目指してみようとか、今回のパラリンピックで初めて参加した選手が銅メダルをとったりしていますから、そういう意味でこういうことをきっかけとして次につなげていく。スポーツ振興という意味で、何かつなげていくような取り組みを考えているのか、教えてください。 102 ◯望月スポーツ交流課長 オリンピックパラリンピックは、やっぱり合宿によって、まず多くの人を呼び込む、交流人口の増加を図るということはもちろんですが、静岡市が、台湾と中学生を通じて交流をしているということを情報発信することによって、台湾の人たちにも伝わっております。子供たちがつくったポスターには、台湾でもわかるような言葉も表記してありますので、台湾でもこの取り組みが伝わっているところです。こういう交流を深めていくとともに、情報発信をする。  また、スポーツをしている子供たちに、トップ選手と一緒に走ったり、バドミントンをすることによって、ジュニアの育成の機会にもなると思っていますので、合宿に来た際には、そういったことも検討をしております。また、スポーツ以外にも、人的、経済的、文化的な交流を深めたりということで、そういうことにも発展をさせたり、安倍川中学校ではないですが、ああいうポスターを作成できるような人材を育成する環境整備も今後やっていきたいと思っております。 103 ◯杉本委員 67ページの野球を生かしたまちづくりと、もう1つはエスパルスの関係ですが、もう1つ、今、Bリーグという話も出てきていて、スポーツをあらゆる角度で親しみながら発展させていくというのは私も大賛成です。自分の息子もサッカーをやっていたものですから、静岡って何のまちかといわれると、サッカーのまちというイメージが強かったんです。野球もサッカーもバスケットもいろいろあるまちだよというイメージで今後は進めていくのか。先ほど聞いたBリーグに参加するならば、静岡市も当然応援していきますよと。野球だって情熱は残っていますから、頑張っていきますよと。全てに対して同じような力をかけていくとイメージしたんですが、エスパルスの場合は、昨年は余り成績がよくなかったので、今、頑張っていますが、そういったところをもっともっと応援していくというのも1つではないかなといった思いもある中で、どんな静岡のまちをつくっていくイメージを持っているのか、お聞かせください。 104 ◯望月スポーツ交流課長 サッカーのまちというイメージが委員にもあるという中で、私も昔からサッカーをやってきたものですから、思いはあります。昔は、高校サッカーが非常に強く、全国高校サッカー選手権へ行っても必ず準決勝、決勝へ行っていたという時代もありましたが、今は全国のレベルも上がり、なかなか全国大会で1回戦、2回戦を勝つのも大変な状況になってきております。  午前中の質問でもBリーグの話や、野球の話もありました。サッカーのまちということだけではなく、スポーツ全般に子供たちが夢や希望を持てるようなまちにしたいと考えています。そのためにも、スポーツ推進計画に市民1スポーツということで掲げておりますので、どの競技ということではなく、広くいろいろなスポーツ、障がいを持った子供たちでもできるようなことも含め進めていきたいと思っております。 105 ◯杉本委員 最後の質問です。  安倍川の河川敷のスポーツ広場の関係ですが、あそこは結構いろいろなスポーツで使っているんですが、水洗トイレは非常に不便だとつくづく感じまして、対角線上に行かないとトイレがない。河川敷の中にはつくれないと思うんですが、隣接したところにそういった施設をつくっていくことは可能ではないかと思っています。お堀の周りばかりではなくて、河川敷にも更衣室とかシャワー室が欲しいと思っているんです。技術的に可能かどうか、また、そういった予定があるかどうかをお聞きしたいと思います。 106 ◯稲葉スポーツ振興課長 静岡市においては、安倍川を初めとした河川敷のスポーツ広場が豊富にあって、市民のニーズに対応をしている施設だと考えております。  トイレについては、現在、必要に応じてといいますか、予算等もありますが、簡易式のペダル式で水が流れるようなトイレを設置している状況でございます。市民、利用者の方からいろいろな御要望などを伺います。トイレについてもございますので、その都度迅速に対応をしているところでございます。  河川敷の使用に関しましては、所管が国交省や県であったりします。そこにトイレを設置するには、常設のものについては河川占用の許可の中で設置することができないというようなことで、御理解いただければと思います。 107 ◯風間委員長 以上で質疑を終了いたします。  確認で申し上げますが、議案第30号、静岡市一般会計予算中所管分についての要望・意見は、観光交流文化局所管分を、また討論については昨日の経済局、農業委員会事務局所管分もあわせて御発言をお願いいたします。  それでは、要望・意見、討論がありましたらどうぞ。 108 ◯平井委員 自民党です。  議案第30号以下全4議案につきましては、自民党は賛成いたします。  続きまして、意見・要望です。  観光客の誘致についてです。来年度、MICE・国際課と観光交流課が再編され、観光・国際交流課となりますが、これまで観光交流課で行っていた観光資源の調査や観光振興策の企画立案の取り組みを、MICE・国際課で実施している外国人観光客の誘致施策にも反映させて、するが企画観光局とも連携しながら、交流人口の拡大に向けて観光客の誘致をより一層推進していただきたいです。  続きまして、日本平動物園です。象に象徴される動物の高齢化の問題は全国の動物園でも大きな課題となっており、日本平動物園においても希少動物の導入は金銭だけで解決できるものではありません。本当に大変なことだと思うんですが、先日のテレビ報道でも京都市の動物園でアジアゾウが4頭導入されたということで、ことしの秋にも札幌市円山動物園にアジアゾウが導入されるということで、本当に大変なことだとは思いますが、これからも来園者を楽しませてきた動物たちを安定的かつ継続的に展示ができますよう、課題解決に向けて積極的に取り組んでいただくように要望いたします。  最後です。それぞれの企画事業やイベント事業を実施する中において、各種文化、スポーツにかかわる分野ごとのプレーヤーや指導者、担い手の育成には、今まで以上に力を入れていただきたいです。特に、今回策定された中学部活のガイドラインのように、外部指導者を導入する流れは、その育成を学校教育機関から社会教育機関に移行することを意味するものです。文化振興財団や体育協会などとも連携し、強力に施策展開を行っていただきたいです。また、歴史文化・観光交流分野における人材育成事業についても、教育委員会が進める静岡学やグローカル人材の育成と連携し、小中高校生を巻き込む活動を積極的に取り入れていただきたいです。 109 ◯佐藤委員 志政会です。  交流人口の拡大や人口70万人維持を担う局として、この局があると思いますので、さまざまな施策が平成30年度も展開されるということを伺いました。そのために、いろいろ頑張っていかなければいけないんだろうなとお伺いしましたけれど、より大きな成果を生み出すことを、この局に期待していますので、よろしくお願いいたします。  歴史文化施設スポーツなども含めて、観光の素材となるものがたくさん存在する静岡だと思うんです。いかにしてその点を面にしていけるか、どれとどれをコラボしていくことによって、より効果的なものが生まれてくるのか、それらを紹介する人をどのように養成していくか、どれだけ充実させていくかということが大事なことなのではないかと思います。市内を訪問してきた人たちにどれだけ満足していただけて、リピーターをどうやってふやしていくことができるのか、これからの工夫、検討を重ねていっていただきたいと思います。  まちは劇場についてですが、いつでもどこでもわくわくどきどきできる静岡の実現のために、観光・国際交流課やまちは劇場推進課、あるいは推進監の配置など組織の編成が変わる。その組織がより充実するものになるために組織は編成されていると思いますので、事業推進の着実な遂行をお願いいたします。一見すると、イベントが多いような感じがしますが、その着実な遂行を重ねることによって、イベントではない、それが必要なものなんだということにつなげていっていただきたいなと思います。  また、同じように日本平動物園のお話がありましたが、象がいなくならないように今からきちんと施策を立てていただいて準備をしていっていただきたいと思います。  市民と行政との距離感がないようなことが必要なのではないか、市民の立っているところにしっかりと目を向けていただいて、空回りしないようにぜひ市民の状況をしっかりと把握していただきながら、施策を推進していっていただきたいと要望いたします。 110 ◯風間委員長 賛否をお願いいたします。 111 ◯佐藤委員 議案第30号3議案全て賛成でございます。 112 ◯加藤委員 公明党として、議案第30号外全議案に賛成であります。  意見・要望です。  まず、外客誘致推進事業です。過日開催されました静岡マラソンでは、250人以上の方が台湾から参加されたということで、これまでの当局の皆さんが継続してやられてきた努力のたまものかなと思っております。今後ともさらなる期待をしております。  外客誘致推進事業ですが、ターゲットとしては、新たに香港が挙げられるのではないかと考えています。静岡空港への定期便はありませんが、日本への旅行者は2017年の訪日客数で223万人で、中国、韓国、台湾に次ぐ4位で、21.3%の伸び率を示しています。香港は、トレイルが盛んで、静岡の山でトレイルを行うトレイルツーリズムは受け入れられると考えています。また、香港には香港マラソンというのがありまして、先日静岡新聞にも投書がありましたが、香港のランナーがマラソンを通して落ち着いたこのまちが好きだという声がたくさん聞かれたということでありました。ぜひ台湾を含めて、香港との交流も進めていただければと思います。  また、デスティネーションキャンペーンがことしからスタートして、ラグビーワールドカップ東京オリンピックパラリンピックの開催と、本市の存在価値をアピールする絶好の機会であります。この機会を最大限に有効活用することは言うまでもありませんが、2020年以降の持続可能な社会の構築につながるような取り組みもあわせて要望いたします。 113 ◯杉本委員 共産党です。  議案で言いますと、第30号と第70号には反対します。第65号と第69号は賛成です。  先に反対理由だけ言っておきます。  議案第30号については、経済局の清水港の港湾整備事業に市の負担金があるということで、残念ながら反対いたします。  議案第70号は、ラン・アンド・リフレッシュステーションの問題ですが、私たちは指定管理制度については、いきなりやるということについて当初から反対をしています。基本的には、市による取り組みは初めに市できちっと責任持ってやるという考えを持っていますから、議案第70号については、そういった理由で反対させていただきます。  以下、意見・要望です。  まず、観光関係です。今、考えてほしいのは、釈迦に説法的な話になるかもしれませんが、来る人たちの状態なんかも、受け入れる側としては少し考えたほうがいいのではないか。例えば、高齢化社会を迎え、お年寄り、シニア夫婦がたまには旅行に行きましょうといったときに、静岡に来ます。そうすると、20代の若いカップルとは違う動線があると思うんですね。そういった人たちの年齢に合わせたサンプルというのか、コースを考えてあげたり、あるいは時間で言うとクルーズ船の人たちは、船に泊まるから宿泊はしませんよね。そうすると、短時間で静岡市内を見て回るといったときに、一番有効な回り方を提案していく。歩けば2時間のコースですよ、車を使えば何時間のコースですよというような、そういった乗り物も含めた形のさまざまなパターンでプレゼンできるような観光というか、見て回るコースをこちらから提案する。使うかどうかは相手が決めることです。ただ、こちらからはそういった努力が要るのではないのかと思います。梅ケ島は、秘境と言われる温泉街があって、のんびりしたい人は多分そこでゆっくりするのを楽しみに来る場合もあると思います。東照宮へ行って日本平へ行って駿府城公園にも行ってと、いろいろ見て回りたいという人もいると思います。要求に合わせたものを市も考えていくことが大事ではないかと思います。それが静岡に来て、また来たいな、いいところだなと思わせることにつながるのではないかと思っています。  あと、歴史文化施設の建設の関係ですが、これもずっと前から言っています。改めて言っておきますが、やっぱり平和、反戦を意識した展示コーナーをぜひ設けていただきたい。二百数十年間、戦をしなかったということを誇りに思っている家康さんですから、そこをメーンにする歴史文化施設であれば、そういったことをぜひ意識した場所をつくってほしいですし、昔のことだけではなくて、そういったことを今に引き寄せて、現在まで明治、大正、昭和、戦後という流れの中で、平和というものを感じられるような施設をつくっていただきたいと思っています。  それと、家族でこういったものに触れる場合には、小さな子供たちに喜ばれるような、体験しながら歴史を感じるコーナーもあの中に組み込んでいただければありがたいと思っています。  まちは劇場プロジェクトについては、飲食も含まれているということを聞きました。劇場というのは、人によって感覚が違うというか、受けとめ方が違うというか、いろいろな人がいろいろな形で劇場感覚を持っていると思うんです。そういったことに応えるような総合的なプロジェクトとして大きく発展させていってほしいと思います。  あと、清水エスパルスの応援については、僕はもう少し応援してあげてほしいなという気がしているんです。今回、予算が減っています。自分がサッカーが好きということもありますが、我々のまちのプロスポーツなんだよというイメージがあって、そういう点でいうと、試合を見に行くためのいろいろな形での援助だとか、以前から似たようなことをずっとやっているので、もう少し頑張ってほしいというこちらからの思いも伝わるような応援の仕方も考えていただきたいと思っています。  最後です。先ほど河川敷の問題で国土交通省の問題がありましたから、すぐにはできないというのは私も認識しています。ですから、敷地内ではなくて、隣接する場所も視野に入れていただいて、みんながよく使っている場所ですから、そういった中で水洗トイレができれば一番うれしいと思っています。シャワーとか更衣室もあって、あそこの場所をみんながスポーツ広場として使うにふさわしい施設への予算もぜひ考えていただき検討してほしいと思っています。 114 ◯風間委員長 それでは、これより採決を行います。  先に、反対の討論があった議案から採決いたします。  議案第30号中所管分及び議案第70号は、可決することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。             〔賛成者挙手〕 115 ◯風間委員長 賛成多数ですので、議案第30号中所管分外1件は可決すべきものと決定いたしました。  次に、残る議案を採決いたします。  議案第66号及び議案第69号は、可決することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」〕 116 ◯風間委員長 御異議なしと認め、議案第66号外1件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたしますが、この際、本日の出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職される説明員の方を御紹介したいと思います。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが、自席にて御起立をお願いいたします。  登呂遺跡担当課長、伊藤寿夫様です。  それでは、観光文化経済委員会を代表しまして、私からお礼の言葉を申し上げます。  伊藤様におかれましては、長年にわたり本市行政に御尽力いただきましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます。それでは、当委員会みんなの気持ちです。感謝の気持ちで拍手を送りたいと思います。             〔拍手〕      ────────────────────────────── 117 ◯風間委員長 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして観光文化経済委員会を散会します。                 午後2時20分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  風間 重樹 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...